九州工業大学 PBL教育プログラム
こんにちは!クリックエンターテイメントの澤田です。
今日はよく関わりを持たせて頂いている、九州工業大学の新しい教育プログラム“PBL”についてお話させて頂きます!
PBLとはProject-Based-Learningの略であり、課題解決型学習の事です。
通常の工学教育では学ぶ事の出来ない、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を向上する事も目標のひとつとなっています。
答えのない課題に向かい、それぞれの考え方や価値観を活かし、共有し、グループでの課題解決に学生のみんなが取り組むのです。
この活動は九州工業大学の総合システム工学科をモデルケースとして、2008年に“新しい工学教育”として導入されました。
よく認識されている考え方は文系に比べて“理系学生にはコミュニケーション能力が不足している”という声をよく聞きます。確かに私もそう感じる時もあります。しかし、理系は文系に比べてロジカルな考え方を持っているとも私は感じており、このPBLの活動を通してコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけてしまえば、もう無敵であると感じます。(笑)
プロジェクトラボラトリ(教室)のデザインには工夫が施されており、イス一つにしても様々なカタチのものがあります。

このプロジェクトラボラトリは、活発なディスカッション・アイデアの交換・自由な発想を生み出しやすい環境になるように考えられて作られています。
今までにないアイデアを生み出すのはどういう空間だと思いますか?
いつもとちがう教室。リラックスし、アイデアを出し合えるようなスペース 、 様々なデザイン・色・高 さの家具が配置された空間 。ここでは、オン・オフを切り替えてプロジェクトに取り組める環境を用意しているのです。
学生自身それぞれが好きな場所を選び、好きな椅子を移動させ、メンバー同士でディスカッションする。家具 が混ざり合い、チームが混ざり合うよな、ゆるやかな境界をもつ空間がここにはあります。
是非、高校生の子を持つ親御様にはご子息の入学先として検討して頂きたいと思います。
九州工業大学PBL オフィシャルサイト
http://www.mns.kyutech.ac.jp/~nakao-m/pbl/index.html
さて、この九州工業大学 PBLプログラムではインターンシップとして企業の課題解決に取り組んでいます。
企業は学生に現在頭打ちとなっている、もしくは新しい事業のスタートに向けたビジネスモデルの目的だけを共有し、その目的に向かうプロセスは学生が考え実行するという斬新なインターンシップです。
私は今年で社会人歴10年目を迎えており、新しい事業プランや既存の事業の発展を検討する時に「この方法はやれそう」「この方法ではダメだ」など、少々考え方や行動範囲が凝り固まってしまっている時があると感じます。
そんな中、この九州工業大学PBLの学生とインターンシップや関わりを持たせて頂く中で、感じた事はプロジェクトに取り組む際の姿勢や発想が“新鮮であり斬新である”という事です。
企業内だけで課題解決方法を社内会議で検討しても思いつかない様な発想が素直な視点から生まれてくるのです。
企業にとって、新しいプロジェクトを行う際に“学生の力”を導入するという事は目標達成にとって有効な手段となっているのかもしれません。
九州工業大学 PBL教育プログラム ランディングページ
http://www.mns.kyutech.ac.jp/~nakao-m/pbl_lp/index.html
上記のサイトでは学生の活動内容やプロジェクトの目的を映像で見る事が出来ます。
是非一度ご覧下さい。
九州工業大学 PBL教育プログラム 〜新しい工学教育プログラムとは〜
PBL(Project-Based Learning)とは、和訳では「課題解決型学習」であり、座学(講義形式教育)と一線を画す るものです。PBLの起源は1960~1970年代に北米で実施された医学教育にさかのぼります。
PBLが医学教育で開発・実施された背景は、生物医学的知見が日進月歩で急速に拡大・革新することに対して、従来型の 教育体系では対応できず、臨床医学的実践において、常に新しい知識と技法を教育せざるを得なかったことによります。
一方、企業においては、新入社員教育に実施されるOJT(On the Job Training)がこれに対応します。
近年の高度情報化社会に代表される科学の進歩に対して、従来型の「講義」と「実験・演習」の積み上げ(詰め込み型教 育、系統的教育)により教える量を増やしたとしても、現在の多岐にわたる学問分野を網羅できないばかりか、 逆に多くの学生が目的を見失い、意欲を削がれる結果となります。
そのため、学問の発展と複雑化・細分化の結果、大学教育は知識や技術の伝授よりも、個々の学生に適した方法論の 習得と確立を重視するべきです。この点で、PBLでは具体的な課題を設定するため、課題解決という目標に向かって学生 は意欲的に取り組むことができ、その過程で自分の方法論を獲得するのです。
http://www.mns.kyutech.ac.jp/~nakao-m/pbl/about.html 引用


生田 光美

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